【2025年最新版】WordPress脆弱性一覧と最新の攻撃手口を専門家が解説 - WordPress保守サービス | WP KEEPER

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【2025年最新版】WordPress脆弱性一覧と最新の攻撃手口を専門家が解説

はじめに:なぜWordPressは狙われるのか?脆弱性の基礎知識

WordPressはCMS市場で圧倒的シェアを持つため、攻撃者にとって費用対効果が高い標的です。脆弱性は大きく、①本体(コア)、②テーマ/プラグイン、③サーバーや周辺設定の3層に分かれ、特にテーマ/プラグイン由来が最多というのが近年の傾向です。2024年〜2025年にかけて、プラグイン・テーマの新規脆弱性登録は引き続き高水準で推移しています。

【分類別】WordPressの主要な脆弱性一覧と攻撃手法

テーマ・プラグインの脆弱性(例:クロスサイトスクリプティング、SQLインジェクション)

頻度が最も高いのはテーマ/プラグイン起因です。代表的なものは下記。

  • XSS(クロスサイトスクリプティング)
    フォームやURLパラメータ経由で悪意あるスクリプトを埋め込み、管理画面乗っ取りやセッション奪取につながる。
  • SQLインジェクション
    不適切な入力検証が原因で、DB情報の漏えい/改ざんが起きる。
  • 認可不備・権限昇格
    REST APIやAjaxの権限チェック漏れで、未認証/低権限から設定変更やファイルアップロードが可能になる。
  • 任意ファイルアップロード/リモートコード実行(RCE)
    Webシェル設置→バックドア化の常套ルート。

2025年も、テーマや人気プラグインの重大欠陥が実際に攻撃されています。
例:テーマの認証バイパスや不適切なCookie検証により未認証で管理者ログイン可能→サイト乗っ取りなどのインシデントが継続。パッチ公開後も未更新サイトが狙い撃ちされるのが常です。

WordPress本体の脆弱性

WordPressコアにも時折XSS/権限まわりの不具合が報告されます。
コアは更新配布が速く、迅速なアップデート適用が何より効果的です(基本的には「自動更新ON」を推奨)。2025年秋にも、保守チームが把握し修正作業中とされたXSS関連のCVEが公表されています。

サーバー設定・環境由来の脆弱性

  • 古いPHP/DBの稼働
    EOL(セキュリティサポート切れ)だと未修正の脆弱性に晒されます。PHP 8.1は2025年12月でセキュリティサポート終了、8.2は2026年12月、8.3は2027年12月まで。8.3以上推奨。
  • ディレクトリ/ファイル権限の過剰
    wp-content/uploadsへの実行権限、wp-config.phpの権限ミスなど。
  • WAFなし/ログ監視なし
    検知の遅れ=被害拡大に直結。
  • 不要なプラグイン放置
    既知脆弱性を温存するリスク。“使わない=削除”が鉄則。

情報セキュリティの専門家が教える、脆弱性対策の3原則

  1. “最新化”を最優先
    WordPress本体・テーマ/プラグイン・PHP/DBを継続的に最新へ。EOLランタイム(PHP 8.1など)を残さないこと。自動更新+ステージング検証の運用に切り替えましょう。
  2. “最小化”で攻撃面を減らす
    不要なプラグイン/テーマは削除、管理者は必要最小限、XML-RPCや未使用APIは制限。さらにWAF導入とレート制限でブルートフォースやボットを抑止。
  3. “可視化”で早期検知
    24時間監視・改ざん検知・ログ収集/アラートが復旧コストを激減させます。バックアップ(DB/ファイル)を世代管理し、復元手順を定期リハーサル。検知→遮断→復旧の初動を平時に整備します。

PHP/DBのバージョンアップを怠らないことの重要性

アプリ(WordPress)が最新でも、基盤(PHP、DB)が古いと破られます。
EOLのPHPは“既知の穴が塞がらない”状態なので、最低でもPHP 8.2/8.3系へ。DB(MySQL/MariaDB)もサポート範囲を確認し、互換性テスト→本番反映をルーティン化。

テーマ・プラグイン選定時のチェックポイント

  • 更新頻度/最終更新日が直近か(半年以上放置は要注意)
  • 有効インストール数/レビュー/開発体制(メンテ継続性)
  • 脆弱性DBでの履歴確認(WPScan/WordfenceのDB検索)
  • 不要なら“停止”でなく“削除”
  • 有料テーマ/プラグインは正規配布のみ(Nulled版厳禁)
  • 最新の脆弱性は公開DBで常に確認可能。選定前/導入後の定期チェックを習慣化しましょう。

【次のステップ】自社サイトの脆弱性を無料で調べる方法

まず「現状を見える化」しましょう。

最新の脆弱性は常に確認可能です。当社のサイト脆弱性無料診断ツールなら、『脆弱性が多いテーマ/プラグイン』と『危険度の高い設定不備』を無料で数分で洗い出します。
現状を見える化し、すぐに対策を始めましょう。

WP KEEPERの24時間監視・セキュリティ強化サービス

更新・監視・バックアップ・防御(WAF/ログ)をワンストップで提供。

  • 24時間監視/改ざん検知で早期発見
  • WAF/ブルートフォース防御/レート制限の実装
  • 定期アップデートと互換性テスト(ステージング検証)
  • 世代バックアップ&復元リハーサル
  • 緊急時の即時復旧(原因究明→封じ込め→再発防止策まで)

「最新版を保ち、攻撃面を減らし、可視化する」
WP KEEPERの継続的なWordPress保守サービスでは、この3原則を運用代行で丸ごと実現します。

WordPressサイトは「安心・安全」に管理・運用を

まずは無料セキュリティ診断で状態をチェック

WordPress専用の無料セキュリティ診断ツールを使えば、脆弱性や設定不備を手軽に確認できます。「自分のサイトが今どれだけ安全か」を把握することが、安心運用の第一歩です。

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既にトラブルが起きているならすぐに修正・復旧を

ハッキング・改ざん・ログイン不可など、深刻なトラブルは放置すると被害が拡大します。WordPressのハッキング・改ざん復旧サービスなら、最短1時間で復旧対応。早期対応で、信頼やビジネスの損失を防ぎます。

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専門家による保守で安心のサイト運用を

復旧だけで安心するのは危険です。今後の被害を防ぐためには継続的な対策が欠かせません。定期監視・アップデート・バックアップを一括で任せられる継続的なWordPress保守サービスで、長期的に安全な運用を実現しましょう。

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この記事の執筆者

大石 和明
株式会社KOP 代表取締役
大石 和明

2010年、ソフトウェア開発会社に入社。業務用クラウドサービスの開発に従事し、自社プロダクトの構築や、ユーザー向けデモンストレーションなどを幅広く担当。2012年に退社後、海外での中期滞在を経て、2013年よりフリーランスとしてWeb制作業を開始。2017年、株式会社KOP(ケーオーピー)を設立し、代表取締役に就任。Webクリエイターとしての実務経験を土台に、現在はディレクター/Webコンサルタントとしても活動中。中小企業のWeb戦略に強みを持つ。

この記事の監修者

上柳 直人
株式会社プロテック システムエンジニア
上柳 直人

2019年にプログラミングスクールを卒業後、株式会社プロテックに入社。Webサイト制作に加え、Webシステムやスマートフォンアプリの開発にも携わる。WordPressをはじめ、クチコミサイト、マッチングサイト、Eラーニングアプリ、ECサイト、コーポレートサイトなど、多様な分野のプロジェクトに従事。フロントエンドからバックエンドまで幅広い開発経験を持つ。

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