【復旧後チェックリスト】WordPressリダイレクトハッキングの再発防止対策と専門業者への依頼基準
はじめに:リダイレクトハッキングは再発しやすい。復旧後の必須対応とは
WordPressのリダイレクトハッキングは、一度の復旧で終わらないケースが多いのが特徴です。
見た目は直っても、内部にバックドア(再侵入用コード)が残っていると、数日〜数週間後に再感染します。
特に、
- サーバー内に不審なファイルが複数残っている
- 特定の端末やIPからのみリダイレクトが発生する
- 検索結果(Google上)では改ざんされたURLが出続ける
といった症状がある場合は、完全復旧できていない可能性が高いです。
「もう直ったから大丈夫」と思って放置すると、SEO評価の下落や広告停止(Google広告のマルウェア判定)につながります。
リダイレクト被害の本質は「侵入経路」と「再発防止」にあるため、復旧後の徹底対応こそが最重要です。
【緊急対応】リダイレクトを今すぐ止める方法と、原因を特定するためのログ確認
リダイレクトハッキングは一刻を争います。
まずは被害を最小限に抑えるため、以下の手順で一時的にリダイレクトを遮断してください。
ただし、この処置は根本解決ではありません。バックドアが残っていると必ず再発するため、応急処置としてのみ行ってください。
- .htaccessの改ざん確認
→ 不審なリダイレクト(RewriteRuleやRedirect 301)を削除。 - functions.php や header.php のスクリプト挿入確認
→ Base64などで暗号化されたコードがあれば即削除。 - サーバーログ(アクセスログ・エラーログ)の確認
→ 攻撃元IPや不審なPOSTリクエストを洗い出し。 - サーバーパスワード・FTPアカウントの変更
→ 侵入経路が特定できなくても、早急にパスワードをリセット。
この段階で症状を止めることは可能ですが、根本的な除去(バックドア削除)と脆弱性修正をしなければ再発します。
ここからは、「復旧後チェックリスト」での強化対応が必要です。
【再発防止】ハッキング後のWordPressセキュリティ強化チェックリスト
バックドアの完全駆除とファイルのクリーン化
リダイレクトハッキングの約7割がバックドア残存による再発です。
代表的な隠し場所は以下の通り:
/wp-includes/や/wp-admin/に紛れた.phpファイル- 無関係なフォルダに置かれた
class-*.php系偽ファイル uploads内にアップロードされた.icoや.txtに偽装されたスクリプト
コアファイルの照合(公式リポジトリとの比較)を行い、1つでも不審な差異があれば、サーバー単位での全スキャン&再構築が必要です。
管理画面へのアクセス制限強化(WAF/IP制限)
管理画面(/wp-admin)へのアクセス制御は再発防止の要です。
- WAF導入
不正アクセス・ファイルアップロード攻撃をブロック - IP制限
特定のグローバルIPのみに管理画面を許可 - reCAPTCHA設置
ログイン試行の自動攻撃対策 - 2段階認証の導入
万一のパスワード漏えいに備える
特にWAFは、リダイレクト型攻撃のスクリプト実行段階で遮断できるため、「侵入される前に止める」効果が高いです。
全パスワードの強制変更
全てのアカウント情報は漏れている前提でリセットします。
- WordPress管理者・編集者アカウント
- FTP/データベース/サーバーパネル
- Googleアカウント(Search Console・Analytics連携がある場合)
また、同一パスワードを使い回している他サービスも要注意。
攻撃者はIDリスト攻撃(Credential Stuffing)で横展開を狙います。
1つでも突破されれば、再侵入は容易です。
なぜ再発するのか?「脆弱性診断」で根本原因を突き止める重要性
リダイレクトハッキングの多くは、「復旧だけして終わり」が原因で再発します。
侵入経路を特定せず、表面的な復旧(改ざんファイル削除やテーマ差し替え)で済ませると、
攻撃者が仕掛けた再侵入ルート(バックドア)や未修正の脆弱性が温存されます。
特に注意が必要なのは以下のケースです。
- 古いプラグイン(特にフォーム系・ギャラリー系)を使用している
- WordPress本体やPHPのバージョンが古い
- セキュリティプラグインを導入していない
- 保守・監視体制がない
脆弱性診断を行うことで、どの箇所から侵入されたかを可視化できます。
弊社のWordPress専用の無料セキュリティ診断ツールを使えば、既知の脆弱性・設定不備・更新漏れを自動で検出可能。
再発防止の第一歩は、「どこが弱かったか」を知ることです。
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この記事の執筆者
2010年、ソフトウェア開発会社に入社。業務用クラウドサービスの開発に従事し、自社プロダクトの構築や、ユーザー向けデモンストレーションなどを幅広く担当。2012年に退社後、海外での中期滞在を経て、2013年よりフリーランスとしてWeb制作業を開始。2017年、株式会社KOP(ケーオーピー)を設立し、代表取締役に就任。Webクリエイターとしての実務経験を土台に、現在はディレクター/Webコンサルタントとしても活動中。中小企業のWeb戦略に強みを持つ。








