「WordPress保守を自分でやる」のは限界?外注すべき判断基準とコスト、リスクを徹底解説
はじめに:自力保守層が陥る「落とし穴」とは
「WordPressの保守は自分で対応しているから大丈夫」と考えていても、実務では次の落とし穴にハマりがちです。
- 更新テスト不足
本番直更新で白画面や致命的エラー→営業時間外に復旧作業が発生。 - バックアップの形骸化
取得はしているが復元テストをしていないため、いざという時に戻せない。 - 脆弱性の追従漏れ
テーマ/プラグイン/コアのアナウンス監視が不十分で、既知の穴を放置。 - 属人化
社内に一人しか触れない→不在時に停止しても誰も直せない。 - 監視不在
24時間監視がないため、気づいたら何時間もダウンしていた…。
結論として、「できる」と「安全に回せる」は別物。
トラブルは、得てして深夜・連休・キャンペーン直前に起きがちで、その一撃が費用対効果を崩します。
【徹底比較】自社対応と外注保守で「見えないコスト」を比較
時間コスト:緊急時対応の時間外労働の隠れたコスト
自力での緊急復旧は、本来業務の停止+時間外作業を生みます。
- 例:社内担当の時給3,000円 × 5時間 = 15,000円
- さらに深夜・休日対応の割増や、翌日の生産性低下も含めると、実コストは2〜3倍に膨らみます。
- しかも原因特定→再発防止まで一人で担うため、検証工数が嵩みがち。
外注保守なら、一次切り分け→復旧→恒久対策が定型化されており、経営側の拘束時間を最小化できます。
機会損失コスト:サイト停止によるビジネス機会の損失
サイトダウンは、売上・信頼・広告効率の三重損失です。
- 簡易計算式:(1時間あたりの訪問数)×(CVR)×(平均客単価)= 1時間の売上期待値
- これに広告費の無駄打ち(LPが落ちているのに配信継続)、ブランド毀損(再訪率低下)を加味すると、停止1時間の損失は想像以上。
- 外注はMTTR(平均復旧時間)短縮で機会損失を圧縮します。
WordPressの保守を自分でやる3つの「限界点(リスク)」
セキュリティリスク:潜在的な脆弱性を見逃す危険性
脆弱性情報は日次で更新されます。未対応のテーマ/プラグインが一つでもあると、既知手口での自動攻撃の餌食に。
- WAF・改ざん検知・ログ監視がないと、発見が遅れ被害が拡大。
- 侵入後はバックドア設置→再感染のループに入り、クリーンアップ工数が跳ね上がります。
技術的リスク:PHPバージョンアップ失敗時の復旧対応の難しさ
PHPやDBの更新は脆弱性対策の要ですが、互換性崩れが頻発します。
- 典型例:PHP更新→特定プラグインで致命的エラー、REST APIの権限異常、テーマのDeprecated対応漏れ。
- 正解は、ステージング環境での事前検証→ロールバック手順の用意。
- 本番直当てだと「更新できない→古いまま→脆弱」の負債化に直行。
運用リスク:属人化・更新放置による継続性の欠如
担当者が1人しかいない/多忙で更新が後回しになるなど、「やるべきことは分かっていても続けられない」状態が最大のリスクです。
結果として、更新・バックアップ・脆弱性対応が数ヶ月滞留し、いざトラブルが起きた時に「誰も状況を把握していない」というパターンに陥ります。
運用が続かないこと自体が最大のセキュリティリスクです。
保守を外注すべき2つの明確な判断基準
サイトがビジネスに中程度以上貢献している場合
WordPressサイトが、問い合わせや集客・信頼獲得など、事業の成果に一定の影響を与えているなら、それはもう単なる会社案内ではなく、ビジネスの重要な一要素です。
たとえ売上の大半をオンラインに依存していなくても、
- 問い合わせ経由で見込み客が増えている
- Google検索からの流入が安定している
- サイト更新が「安心感」や「信頼性の維持」に関わっている
といった状況なら、トラブルや停止による損失は決して小さくありません。
自力保守では、更新作業のたびに不安や時間的ロスが生じ、結果的に「更新しない」「放置する」というリスクが高まります。
外注保守に切り替えることで、安定稼働・安全性・作業負担の軽減を同時に実現できます。
経営者や担当者が本来の業務に集中できる環境を整える、それが保守外注の最大の価値です。
サイトが「ビジネスに一定の貢献をしている」と感じた時点で、保守は「まだ早い」ではなく「ちょうど良い判断」です。
サーバーやPHPを触るのが「怖い」と感じる場合
怖いと感じるのは正しい反応です。本番停止のリスクを理解しているからこそ不安になる。
その場合は、ステージング検証・ロールバック・監視・バックアップ体制を外注して、事業に集中するのが合理的。
加えて、以下のいずれかに該当したら即外注を推奨します。
- 24時間監視がない/通知が来ない
- 復元テストを半年以上していない
- 更新保留のプラグインが5つ以上
- 保守担当が一人(属人化)
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- 24時間監視&改ざん検知
異常を即座に発見・遮断 - 定期アップデート
コア/テーマ/プラグインをステージング検証→本番反映 - バックアップの世代管理&復元リハーサル
戻せる状態を常に維持 - WAF実装・ログ整備・脆弱性アラート
攻撃面の最小化+可視化 - 緊急時の即時復旧
原因究明→封じ込め→再発防止までワンストップ
料金はサイト規模やご要件に応じた月額プランをご用意。
「更新(最新化)・防御(最小化)・監視(可視化)」の3原則を運用で担保し、ダウンタイムと機会損失を最小化します。
「まずは現状把握から」という方は、WordPress専用の無料セキュリティ診断ツールで今の状況をご確認ください。
WordPressサイトは「安心・安全」に管理・運用を
まずは無料セキュリティ診断で状態をチェック
WordPress専用の無料セキュリティ診断ツールを使えば、脆弱性や設定不備を手軽に確認できます。「自分のサイトが今どれだけ安全か」を把握することが、安心運用の第一歩です。
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WordPress保守サービス専門家による比較記事もご参照ください
WordPress専門家が厳選した、他社サービスとの比較情報を合わせてご覧いただけます。
WordPress保守サービスのおすすめ7選と料金相場を比較する
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この記事の執筆者
2010年、ソフトウェア開発会社に入社。業務用クラウドサービスの開発に従事し、自社プロダクトの構築や、ユーザー向けデモンストレーションなどを幅広く担当。2012年に退社後、海外での中期滞在を経て、2013年よりフリーランスとしてWeb制作業を開始。2017年、株式会社KOP(ケーオーピー)を設立し、代表取締役に就任。Webクリエイターとしての実務経験を土台に、現在はディレクター/Webコンサルタントとしても活動中。中小企業のWeb戦略に強みを持つ。








